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◆メイドさんへの道◆
(はじめに)
本記録は、2001.12.11 に行われた職場の忘年会において、いぐっちがメイドのコスプレをする
に至った経緯を書き綴った、通常の日記に対する 「裏日記」 という位置付けの文章です。
同じ日の表日記と照らし合わせてお読みいただくと、いぐっちが平穏な日々を過ごしているフリをしながら、
その裏でどんどん穢れていく様が如実にイメージでき、よりお楽しみいただけるかと想います。
11月下旬の通常日記は こちら
12月上旬の通常日記は こちら
- 2001.11.13 (Tue.) [第一回 レク委員打ち合わせ]
- うちの職場には「レク委員制」とよばれる制度があります。
- このレク委員というのは、職場における各種イベントの企画・立案を
を行う担当のようなものでして…
なぜか、今年はいぐっちがこのレク委員の一人として選出されております。
- で、本日レク委員を集めてのミーティングがあり、12/11 に行われる忘年会
へ向けての議論が行われました。
一応部の忘年会なので、100人弱程度の人が参加する(予定)の忘年会となるため、
いろいろ仕込みが必要、というわけです。
ただでさえ国際会議向け論文の〆切を明日に控え、クソ忙しいというのに、
そんな忘年会のネタなんぞを考えている余裕なんて、時間的にも精神的にも
ハナくそほどにもございませんです。はい。(本音)
- で。
- レク打ち合わせには参加したのですが、
日記で書いたとおり、いぐっちはカフェイン中毒でトリップ状態にあったため、 意識が完全に朦朧としておりまして…
正直、レク委員ミーティングでの議論、
これっぽっちも記憶に残っておりませんでした。
- で、気が付くと、なぜか忘年会の司会に抜擢されておりました。
- あれ??
- 2001.11.14 (Wed.) [国際会議論文から開放]
- 国際会議論文投稿、無事完了。
- 生きる屍となって、呆けてました。
- 当然、忘年会の企画なんて考えている暇なっしんぐのため、進捗なし。
- 2001.11.15 (Thu.) [レク委員な同期と夕飯]
- 私と同じく、レク委員を
押し付けられている受け持っている同期のF村嬢、O田原と
夕ご飯を食べつつ、忘年会ネタについて打ち合わせをしました。
(O田原も、私と一緒に司会をすることになってます)
- とは言え、夜も結構更けた時間帯であったため、皆さん頭がぼ〜っとしておりまして。
なんというか、みんないい顔してました。
(とりあえず、変なオーラがもわわわ〜んという感じに出てました)
- で、こんな状態でまともなアイデアが出るわけもなく、出てくるアイデアは
すべて 電波系。 (ちりちりちりちり)
F村: 「そうだ、ここは女装だ! ちりちりちりちり… 」
O田原:「じょ、じょ、じょそおぉぉっっ〜? (←ちょっとうれしそう)」
F村: 「う〜ん、ただの女装だとちとインパクトが足りないなぁ」
いぐ: 「そうでありますですか?」
F村 「そうだ、やっぱここはコスプレだ!!」
O田原:「こ、こ、こすぷれぇぇぇっっ? (←かな〜りうれしそう)」
F嬢: 「あ、そうだ。いぐっちくんって、メイドさん大好きだったよねぇ? (にやり)」
いぐ: 「失礼な! 好きなわけないだろ。愛して ると言って欲しいね (←あぶない目)」
F嬢: 「なるほど。じゃぁ、自分の愛する姿って、真似したくなるでしょ?でしょ?」
いぐ: 「は?」
F嬢: 「はい決定。いぐっちクンは、メイドさんのコスプレで司会をやる!」
いぐ: 「へ?」
O田原:「あ、オレはサルの着ぐるみがあるから、メイドは勘弁ね (←逃げた)
というわけで、いぐっち、
「メイドさん」になることが決定。
いいのか? おれ?
- 2001.11.16 (Fri.) [メイド服、仮予約]
- というわけで、メイドさんなのです。
メイドさん服を、どうにかして仕入れないといけないのです。
せっかく着るのなら、かわゆいおふくがいいのです。
というわけで、インターネットけんさく、けんさくなのです。
うふふふふっ
(↑ 壊れ気味)
- というわけで、見つけたのが こちら。
- まま〜ん、ぼくの知らない世界が広がってるYo!
…というか、ここの衣装、すごすぎでございます。
一応コスチュームの元ネタが伏字になっていますが、その全てが分かってしまった
いぐっちは、やはりどこかで人生進む道を誤ってしまった
のでしょうか?
- とりあえず、「W●th Y●u」 のロムレット制服のURLをF村とO田原にメールで
通知したところ…
F村: 「いいねえ、これ。XLとかもあるじゃん。
決まりだな。」
…まぢ?
F村: 「なんかイメージ湧いてきたよ。コンセプトは、
吸血鬼ものの映画で、冒頭に出てくる
かわいいメイドさんでいこう。
最初に吸血鬼に血を吸われちゃう、
儚いメイドさん〜。
これしかないよ」
…あぁ、そうですかぁ。はかないめいどさんですかぁ (呆けた目)
O田原: 「う〜ん、「神●屋」制服、かわいいなぁ 」
…お、O田原先生〜
自分で着てくださ〜い
O田原: 「いやや。でも、オレ結構目が大きいから、女装したら似合うかもしれないなぁ」
…やっぱ、女装したいのか? おまえもしたいのか?
ふりふりにあこがれる、お年頃なのかぁぁぁっ!?
- というわけで、結局メイド服、注文しちゃいました。
あぁ、しちゃいましたとも。ぐへへへへっ。
…ほんとうに、いいのか、ヲレ?
- 2001.11.17 (Sat.) [女友達にご相談…]
- 昨日予約を入れたお店より、早速返答がありました。
- 何でも、納期を現在調整中なので、仮予約ということにして欲しいとのこと。
- キャンセルはただとのことなので
しばらくの間、冷静に 「いいのか、おれ」 と
自問自答する時間ができました。
- …まずは自分を落ち着ける意味で、お知りあいの女性陣にメールやら電話やらで
ご相談をしてみることに。
みゃぁ様からの返答:
似合う!絶対マコッチャンに似合う衣装さ。
マコッチャンの「色白なお肌」、男子にしてはちょっとスレンダーな「おみ足」、
そして、なんといっても、「年齢さえ不祥にさせるぱちくりお目目」
こりゃ、女装系にはまっていくのも無理はない。
会社のおじ様方に愛されぬよう注意してね。
やっぱり必須アイテムとしては、
清楚に「白タイツ」それから、
「カチューシャ」(当然白地の木綿でティアラタイプのやつね)
できることなら、スカートはミニがいいんだけどなぁ。
注) みゃぁ様は、いぐっちのことを「マコッチャン」と呼びます。
Y乃様からの返答:
おおっ、そりゃまた面白そうな企画だね〜。
コーディネイトとか、手伝えることがあれば手伝うよ。
というか、あんた、かな〜り線が細い顔つきしてるから、
ハマるととんでもなく似合うメイドが出来上がりそうだわ。
なにはともあれ、完成品の写真は、ちゃんと送ってきなさ〜い。
誰も止めてくれません。
むしろ、煽ってます。この人たち
…だれか、いぐっちが堕ちていくのを、とめてください (泣)
- 2001.11.18 (Sun.) [レンタルサイト、発見]
- えと。
- おねぇさんに、今回の件を相談してみました…
おねぇさん曰く:
「主旨は理解したけど、勝手にやってよ。
おねぇさんは、泣きたいよ」
だそうです。
堕ちていく、堕ちていくよ、ヲレ…
流星群なみの堕ちっぷりだよ、ヲレ…
- きをとりなおし…
- 流星群のピーク時間を待つ間、インターネットで検索をしていたところ、
こんな衣装レンタルサイトを発見。
かつら、靴、衣装など、ここで借りられるかも…
…と、冷静に考えられるようになってしまった自分に激しく鬱 (大泣)
- 2001.11.19 (Mon.) [横浜方面、偵察]
- 表日記では、午後2時に退社したのは 「ぼーねんかいネタを考えるため」とか
言っていましたが…
実は、メイド服を偵察に行くために
打ち合わせ時間より早めに退社しておりました。
(これも、ある意味忘年会ネタ探しですよね)
- で、東急ハンズの忘年会ネタセクションに行った所…
ありました、メイド服。
数種類ありますですよ、はい。
しかも 壁掛け展示 までされてます。
- さて、メイド服の実物を実際に見るのは今回が始めてなのですが…
へなへなへなへなへなへな〜
いや、服自体はかわいい。実にかわいい。
「ハニーメイド」なんて、シンプルで、かつふりふりなのが凶悪にかわいいです。
しかし、あの服の上にいぐっちの顔が乗っかってはいけません。メイド服に対する
冒涜 です。
例えるなら、
採れたてバナナにケチャップを
かけて食べるようなものです。
…ぐはっ (吐血)
← 想像した
- いぐっち、自分で自分の精神に甚大なダメージを与えてしまったため、
とてもじゃないがお仕事の打ち合わせに顔を出せるコンディションでは
なくなってしまいました…
- というわけで、横浜某所のメイドさんな喫茶店にて一服することで、
精神的ダメージを癒すことにしました(← 立派な業務)
めいどさ〜ん、めいどさ〜ん。わくわく、わくわく
しかし、注文取りに来たのは、びしっと背筋が伸びた
姿が凛々しいうぇいたー様だったわけで (滝吐血)
「おまたせいたしました (にこっ)」
「おさげしてもよろしいですか (にこっ)」
「おかいけい、997円になります (にこっ)」
「こちら、抽選会の補助券になります (にこっ)」
「抽選券10枚で一回抽選できますので…
(にこっ with 手で抽選機をころころするジェスチャー付き)」
「またのご来店、お待ちしております (にこにこっ)」
しかも、妙に笑顔をいぐっちに
振りまいてきたわけで… (濁流吐血)
ううっ… (泣)
- 2001.11.20 (Tue.) [仲間が増えたよ]
- さてさて。
- 私と一緒に司会をやることになっているO田原ですが、
「おれは、サルの着ぐるみでいいよ」 と 根性なし な
事をいっている困ったチャンです。
- しかし、随所随所に垣間見える発言より、実は女装願望があるのではないかと
いぐっちは疑惑を抱いておりました。
O田原の怪しい発言集:
「おれ、結構目が大きくてぱっちりしてるんよね」
「おれの足って、けっこう綺麗なんよね」
「慎吾ママなら、やったことある」
- …やっぱり、どう考えても、O田原先生は、女装をしたくてたまらないに違いありません。
あとは、後ろから一押しする人がいれば、あっという間にノリノリ気分でハマってくれる
に違いありません。
- というわけで、F村嬢と共に、O田原を説得した結果:
O田原、セーラー服で女子校生になる
ことが、無事決定致しました。
(女子高生ではなく、女子校生であるあたりが、微妙に重要)
しかも、着るセーラー服は、F村嬢が現役学生時代に実際に着ていた本物です。
そこいら辺のイベントショップで売っているパチ物ではありません。
というか、2×歳にもなって、まだセーラー服を持っているF村嬢、ある意味凄すぎです。
しかし…
これで、忘年会の司会は
ふりふりメイド と 女子高生 の夢の競演になることが決定しちゃいました。
いいのか、いぐっち?
まだ今なら、戻れるかもしれないぞ > 自問自答
- 2001.11.23 (Fri.) [お買い物]
- F村嬢と、衣装レンタルショップに逝ってきました。
- 目指すは、かつら・靴・メイド服一式ゲットでございます。
- で、衣装レンタルショップなのですが…
「ちゃいなふく」 やら、「みこさんはかま」 やら、「かんごくさんはくい」 やら、
「えどのまちむすめ」 やら、「ばに〜す〜つ」 やら、「ミニスカポリス」 やらが
狭い室内に所狭しと並んでいました。
それこそ、ずらぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜っと
前略、まま〜ん様
ぼくは、まさに今、足を踏み入れてはいけない
知らない方がよい世界に足を踏み入れようとしています。
「いらっしゃいませ〜」
(入っちまった... さよなら、おいらのふつ〜なにちじょう)
- とりあえず、メイド服と適当なかつらを見繕ってもらうことに。
- まず、メイド服がきました。
なんか、とても安っぽい作りです。
鎖骨なんか、がばっと見えまくりです。
というか、いかにも AV女優が着ていそうな シルエットです。
むうううううう〜ん。
…と、悩んでいるいぐっちを尻目に、
F村嬢は「巫女さんの袴、いいなぁ」 と呟きながら
展示されている衣装で遊び始めました。
- とりあえず、「巫女は27歳定年退職」 とツッコミを入れて、F村嬢を撃沈しておき…
(参考URL:こちら)
- いぐっちは、試着をしてみることに。
1) 試着室に入りました (with メイド服)
2) 着てみました
3) 目の前の鏡を見てみました
4) 頭の中に、地平線まで続くお花畑 が広がりました。
鎖骨丸出しのメイド服を着た、すね毛わっさわっさな生き物を目の当たりに
すると、過半数の人はきっとこうなります。
心臓の弱い人だと、ショック死する危険性かも。
- 衝撃の激しさに、パンチドランカー状態に陥りつつも、なんとか試着室を
脱出し、戻ってくると…
F村嬢、今度はシスター服の頭巾を被って
ご満悦な表情を浮かべておりました。
- 色々な意味で、頭がくらくらしてきましたが、
何とか踏みとどまり今度はヅラを物色することに。
- まずは、野郎の約8割が憧れるといわれる(当社調査)、ロングヘアーに挑戦。
ヅラをつけて、鏡の前に立つと…
そこには、レゲーのおぢさんがいました。
…なんか、髪のボリュームがもっさりしちゃって、ダメダメです。
- というわけで、ロングは没。仕方がないので、今度はショートボブです。
…う〜ん。さっきのよりはいいけど、びみょ〜だなぁ。
どうよ、F村ねーさん。
「う〜ん、まぁ、いいんじゃ… うぷっ」
人の顔を覗き込んだ瞬間に
顔をひくひくさせるなぁ。
そしてその至近距離でふきだすな〜(怒)
はぁっ (← 激しく穢れた気分になってきて鬱)
- で、結論:
・ ショートボブのカツラと、女装用の靴(26cm)はレンタル予約。
・ メイド服については、東急ハンズの服の方がかわいかったので、そっちを検討。
- …つまり、メイド服は 購入の方向で ということになります。
いいのか、おれ?
確かに、東急ハンズのメイド服はかわいかったよ。
しかも、レンタルショップで2泊3日服を借り出すよりも、1000円近く安くあがりますよ。
But...
イベントのあと、買ったメイド服、どーすんだ?
とりあえず、部屋のオブジェとして飾っておくのか?
インテリアか?
仮にいぐっちが運悪く犯罪の容疑者となってしまい、寮の部屋に家宅捜索が入った場合、
「いぐっち容疑者(27)の部屋からは、女装用のものと思われるメイド服が
1点発見されました。検察庁では、容疑者の異常性癖を裏付ける上での
重要参考物として、これを押収の上、引き続き容疑者からの事情徴収を
続ける方針です」
とか、報道されちゃう危険性もあるんだろ。
報道されたら、もう社会的に抹殺されたも同然ですぜ。
ほんとにいいのか、いぐっちよ?
…かわいきゃ、いいかぁ。えへへっ (← こわれた)
- というわけで、もはや理性の決壊が崩壊した 「こわれもの、取り扱い注意」 な
いぐっちに怖いものなし、の勢いで東急ハンズへ。
- 数種類あるメイド服のうち、一番デザインがお気に入りなものをチェックした
ところ、問題発生。
メイド服、女性用のサイズしかありませんでした。
一番大きいXLサイズでも、ウエスト 67cm です。
- しかも、このメイド服、ワンピースタイプなので、ウエストに細工をして誤魔化す
という作戦ができません。
- う〜ん、困った、どうしよう、隣のセパレートタイプにするかなぁ、でも
デザインがイマイチだしなぁ…
と悩んでいたところ、F村嬢、いきなり商品の袋をぺりぺり破って
メイド服取り出しちゃいました。
…なんちゅ〜、わいるどな
F村嬢: 「はい、いぐっちくん、うしろ向いて!」
いぐっち:「は、は、はいです (あまり勢いに気圧され、いいなり)」
ということで、ハンズの売り場の一角にて、メイド服を背中に
当てられた姿で晒されるいぐっち。
F村嬢: 「う〜ん、微妙だなぁ。ちょっと店員に聞いてみるか」
いぐっち:「て、て、てんいんさんに、きくでありますか」
F村嬢: 「(店員のおぢさんに向かって) すいませ〜ん、ちょっと相談なんですけど」
…なぜかF村先生、ムチャクチャのりのりです。
なんか悪いものでも食べたんでしょうか??
F村嬢: 「この服なんですけど、どのくらいのウエストの人だったら着られますか?」
おぢさん:「う〜ん、服によって変わってきますからねぇ。服を着られる人が
いらっしゃれば、ある程度目安は立てられるんですけどね」
F村嬢: 「これです (いぐっちを指差しつつ)」
おぢさん:「う〜ん、なるほど。確かに微妙ですけど、いけるかもしれませんねぇ(真顔)」
お、おぢさん。まったく普通にはんのーしました。
まゆ一つ動かすことなく、淡々とこたえたよ、このひと。
ぷろだ、ぷろです。売り場のぷろが、ここにいます。
おぢさん:「そうですね、試着してみますか?」
ぬぁぁぁにぃぃぃっ?
なんですとぉ?
試着ですとぉ?
ハンズ、試着なんかできるのか??
- で、連れて行かれたのが、階段近くに ぽつんと設定されている試着ボックス。
階段近くだけあり、交通量が半端じゃありません。
こんなところで、メイド服にコスプレを強制されるわけね、おいら。
堕ちるところまで堕ちたと思ったら、まだまだ堕ちられそうだYo!
- もはや人間として踏み外してはいけない一線を越えたYo、と咽び泣きつつ
いそいそと着替えをしました。
F村嬢: 「(試着ボックスのカーテンを開け) どう、着替えた?」
のわわわっ。
いぐっち、まだパンツ一枚じょうたい…
というか、ぱんつ姿見られたぁ〜
晒されたぁ〜
もうお婿さんに行けない〜
F村嬢: 「いいじゃん、見られて減るモンじゃないし」
…あんた、おっさんか
- ううっ。もう精神的に穢れるところまで穢れきった気分です。 (大泣)
- で、ですね。着替え終わって、試着ボックスのカーテンを開けたんですよ。
F村嬢: 「あ、大丈夫じゃん」
おぢさん:「なるほど、確かに大丈夫みたいですね。ちょっと後ろ向いてもらえます?
ふんふん。ウエストも大丈夫ですね。うん、似合ってますよ」
お、お、おぢさん。冷静かつプロフェッショナルに評価をしてくださいました
にや〜りとも、くす〜りともせず、普通に接待です。
いや、プロです。まぢでプロです。プロの生き様です。
東急ハンズ、恐るべし。
- 2001.11.24 (Sat.) [試着]
- とりあえず、あまりの衝撃的体験のため、昨日の記憶があやふやです。
もしかしたら、あれは夢だったのかもしれません。
ええ、あまりに現実離れしてますし、きっと夢なのです。
しかし、現実は厳しいわけで…
いぐっちのお部屋に燦燦と輝くメイド服が、昨日の出来事が現実であることを
アピールしまくるわけで…
メイドふくのあるくらし
- そんで、ですね。
- 一応、着てみました。改めて、一人で、独身寮の一室で、ひっそりと。
ウエストあたりは問題ないんですが、
脚のスネ毛
がやはり 「きしょい」 です。
- ちょっと対策を練らねば。
- 2001.11.25 (Sun.) [ストッキング2枚作戦]
- スネ毛問題について、おねぇさんに相談したところ…
おねぇさんより、「ストッキング2枚履き作戦」 が発案されました。
- まずはベージュ系のストッキングを履き、その上に編みタイツを履くことで
スネ毛のもっさり感を隠す、という作戦なんだそうです。
なんでも、ストッキングの密度を表す 「デニール」 という単位があって、
50デニールぐらいの奴を下に履けば、スネ毛は誤魔化せるだろう、とのことです。
ストッキングワールド、奥が深いです
- で、おねぇさんと一緒にストッキング売り場へ行きました。
…ああ、今日もまた、さらしも〜のだYo
(でも、だいぶなれてきた)
- で、独身寮に戻ってから、履いてみました、ストッキング。
はぢめてのすとっきんぐでございます。
どきどきどきどき。
あぅっ、この肌触り。生まれて初めての感触…
うひひっ (さらにこわれた)
- う〜ん、一応すね毛は隠せますが、近くでみるとやっぱバレますね。
というか、むしろ、もっときしょい。
- 困りました。
- 2001.12.02 (Sun.) [ヘアバンドの威力は絶大だった、の巻]
- 助けてどら〇も〜ん、ということで、再びおねぇさんに相談。
しかも今度は、イメージをつかんでもらう意味で、おねぇさんの前で
メイド服を着用の上、指示を仰ぐことに…
- とゆーことで、黒ワンピの上に、白エプロンを着て、お披露目タ〜イム...
おねぇさん、意識を失いかけましたが、
なんとか踏み留まった模様。
- で、おねぇさん曰く 「下のストッキングの色を、もっと濃い目にしたら
マシになるのでは?」 とのこと。
- 「ちょっと待ってて、探してくるよ」 ということで、おねぇさん、隣の部屋に
ストッキングを探しにいかれました。
…あ。
そういえば、メイド服とセットでついてきた、ふりふりヘアバンドを
装着し忘れてました。
いけない、いけない。
- というわけで、いそいそとヘアバンドを装着したところで、おねぇさんが
ストッキング片手に戻ってきまして…
「えっと、コレぐらいの濃さだったらだいじょうぶだとお…」
おねぇさん、ショックのため数秒膠着
(しばらく、おまちください)
- おねぇさん、復活。
- で、おねぇさんが真顔で言うには:
「悪いことは言わないから、そのふりふりだけはやめなさい。
さもなくば、あんた、
確実におやぢに食われる
よ。あたしゃ、知らないよ」
とのことでした。
- う〜ん。どうしよ。
すね毛のほうは、何とかなったのに、また悩むことが増えてしまいました (笑)
…ただでさえ、「男運」 強いからなぁ (泣)
- 2001.12.06 (Thu.) [衣装合わせ]
- ストッキングを履いた姿で衣装合わせがしようということになり、
職場の会議室 を借りて衣装合わせを行いました。
(社会人として、どうなんでしょう。これ)
- で、F村嬢の前で、再びメイド服をお披露目することになりました。
(本当は O田原もセーラー服着て参加する予定だったのですが、
打ち合わせが入ってしまい欠席でした)
- まぁ、F村嬢は、既にハンズにていぐっちのメイド姿を見ているので
そんなにインパクトがないとは思うんですけどね。
- 強いて前回と違うところをあげるとすれば…
・ 今回、ストッキングですね毛を隠している。
・ 頭のふりふりも装着してみる。
といった位です。
(かつらと靴は、宴会前日に借りることになっているので、
現段階では手元にないです)
- で、お披露目してみたところ…
F村嬢、ショックのため数秒膠着
(しばらく、おまちください)
- F村嬢、復活。
- あまりの出来事に、まだ錯乱状態にあるらしく、なんかホワイトボードに落書きを始めました。
F村画伯のおえかき
F村嬢: 「そのふりふり、やばいって。もう最高!!」
…う。やっぱり、このヘアバンド、相当の破壊力があるらしいです。
リーサルウェポンです。
F村嬢: 「それに、にいちゃん、なんちゅー脚してるんだ。なんか ファティマ みたいだよ〜」
そんないい脚してますかね?
というか、F村先生、例えが マニアック すぎです。
きっと、読者の皆さん、ついてこれないと思います。
(「ふぁてぃま」 とは、F.S.S という漫画に出てくる人工生命体のことです)
- 2001.12.10 (Mon.) [忘年会前日]
- といわけで、あっという間に忘年会前日です。
- かつらと靴をピックアップするために、職場を17:00に退社し、
一路衣装レンタルショップへ。
- お店にて、さくっとかつらと靴をゲット。
でも、このかつら、あんまり似合わないですよね〜
まぁ、ウケを取るという意味では、あまり似合ってない方がむしろいいと
想われるので、コレぐらいでちょうどいいのかもしれませんが。
- さて。これですべての用意が整いましたので、
フルセットで着てみることにしました @ 独身寮の部屋
- メイド服を着て、かつらをかぶってみたところ…
う〜ん、それなりって感じですか。
ウケを取るには、ちょうどいい 「女装」 ぶりです。
あとは、かつらをかぶっていくか、むしろかぶらないでいくか
が悩みどころです。う〜ん、どうしよ。
- と、ここで、いぐっち、ちょっとひらめいてしまいました。
かつらかぶって、ヘアバンドしたら、
ど〜なるんだろう?
- というわけで、合わせ技を実験。
なんじゃ、こりゃ〜
- なんか、こんな女いるよ、という顔になってしまったんですが。
しゃれにならないんですけど、これ。
「女装している男」 から 「ぶちゃいくな女」 レベルには
確実にランクアップしてしまいました。
しゃれになんねー Yo
いやまて、自分でそう思っているだけで、他人から見たら
「あほか、どう見たって男じゃん」 という顔だという可能性
も、大いにあるはずだ。そうだ、そうに違いない。
たのむから、そうだといってくれ〜。
…というわけで、とりあえず何も考えずに寝ることにしました。
というより、ショックで寝込んでしまった。
- 2001.12.11 (Tue.) [忘年会当日]
- ついに当日。
- 忘年会スタート後、皆さんが食事を食べつつご歓談タイムに入っている間に、
関係者は会議室の一室にて、準備、準備、でございます。
ちなみに、かつらとひらひらヘアバンドを装着したいぐっちは、やはり
「いるよ、こんな女」 レベルなんだそうです (F村嬢 & O田原評価)
(喜んでいいのやら、悲しんでいいのやら)
- さて、まずはメイクでございます。
いぐっち、メイク中
- F村嬢、「くそ〜、いぐっち、ほりが深いよ。鼻が高いよ。うらやまし〜」
とか言いながら、さくさく人の顔をいぢっていきます。
- しかも、どんどんノってきたらしく、「やだ〜、いぐっちくん、かわいい〜」 とか
言い始めました (汗)
F村嬢: 「よし、決めた!」
いぐっち:「な、何をでございましょう?」
F村嬢: 「いぐっちくんには、特別なリップを塗ってあげよう」
(化粧品入れから、なんか高そうなリップを取り出すF村嬢)
F村嬢: 「私ですら、合コンのときにしか使わない グロス入り勝負リップだ。
いぐっちくんの顔には、それだけの価値がある!」
…あの、そんなに力説されても、いぐっち的にはリアクションに困るんですが (笑)
(ちなみに、O田原先生は、使い古しの安いリップだったそうです。
優越感… って、なにかがはげしくちがうような)
- で、完成品:
忘年会司会の2名、仕込み完了
なんというか、会社の会議室でこんな格好している社員がいるうちの会社ってどうなの
と我ながら心配になる絵でございます。
- で、忘年会会場へ、入場。
引きつった笑顔にご注目くださいませ (泣)
…こんな姿を、人事課長の前でする人は、きっと出世しません (逝)
- で、まぁ、この格好で司会進行をしました。
まぁ、それはいいんですが、
なんか、ねちっこい視線を
感じるんですけど…
← こいつに、視線が集中
- そんな、たいしたものではないと思うんですが、えらい絶賛されました
> 脚
- しかもですね、基本的に女性用の服なので、野郎として標準サイズのいぐっち
が着ると、スカート部分がそれなりにミニになってしまうわけで、ちょっと
めくると中まで見えそうな雰囲気ぷんぷんで、せくしーだったそうです。
そうですかぁ?
- 何はともあれ、司会も無事終了し、再びご歓談タイムになりまして、
いぐっち&O田原の両名も、ご歓談の輪に参加させていただき…
……!っ
いま、すかーとのうえから、だれかに、けつ、なでられました。
スカート、結構薄いので、撫でられると結構ダイレクトにきます。
…っていうか、危なく声上げるところでした。
ううっ、ちかん、はんた〜い (泣)
「ねぇねぇ、このスカートの中、どうなってんの?」
(ぴらっ)
今度は、後ろからスカートめくられました。
やばい、絶対やばい。冗談抜きで
貞操の危機を感じるYo (大泣)
…というか、スカートのすそを手で抑えて、上目遣いに 「セクハラしちゃ、ダメですぅ」
と返した自分の芸人魂を、個人的には誉めてあげたいです。まぢで。
えと、誤解なきよう断っておきますが、いぐっちは
いたってノーマルな♂ でございます。
- 最後に、皆さんからの寸評でまとめてみたいと思います:
・ この会社に入社してから数十年、余興で数々の女装を見てきたが、
ここまで完璧なのは初めてだなぁ
・ じつは本職? (お隣のグループの課長様)
・ マイク片手に近くにきたとき、一瞬ときめいてしまった
・ いぐっちさんの脚に見とれてしまいました
・ 脚をぴったり揃える立ち姿が、ある意味はまりすぎ。
・ いぐっちくんが、果たしてこっちの世界に戻ってこれるか心配
・ 後ろ姿だけだと、まぢで男とわからない。というか、むしろ
声をかけてしまいそうなぐらい、かわゆい
・ 白タイツだったら、なおよかった
いぐっち、ここまで27年人生を歩んで
きましたが、一体どこで道を間違えた
のでしょうねぇ(遠い目)
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